本ブログはニューヨークのベンチャーキャピタルUnion Square Venturesでパートナーを務める、Fred Wilson(フレッド・ウィルソン)氏のブログ「AVC」の投稿、「Slowing Down」を翻訳したものです。
この恐ろしいパンデミックにおいて救いの1つは、物事が大きく減速しているということです。仕事だけではありません。本当に全てです。
ふと気づけば、皿洗いやワークアウト、瞑想などに、私はより時間をかけるようになっています。「走り抜けるような1日」というのが少なくなり、何事も注意深く、正しく行うための時間が増えました。日曜日に家の掃除をするのですが、2人で3時間近くかかるので、楽しいとは言えませんが、うまくやること、正しくやることには充実感があります。
メールは少なく、同僚や一緒に仕事をしている会社の経営陣、仕事上の友人など、人と話す時間を増やすことができます。私は自分自身がより積極的になり、受け身でいることが少なくなったことに気づきました。
本当に気持ちが良いものです。もし誰も死なず、誰も仕事を失ったりしないのであれば、今の生活を手に入れるために喜んでこの現実を選ぶと思います。実際には時間が増える一方で、恐ろしい代償を払う必要があるのですが。
しかし、私たちは今この状況にあって、後戻りして歴史の流れを変えることはできません。
私が気になるのは、世界が徐々に再開したときに、このゆっくりとしたペースをどうやって維持するかということです。そして、私たちはそうするのでしょうか? 今回のことで私は、走るように生活することの代償と、ゆっくり生活することの良さに気づきました。ですから今後も私たちが今の生活を維持することになると願っています。
Editorial Team / 編集部