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恋愛関係にある共同創業者は成功できるのか?

先日、「共同創業者同士が恋愛関係にある会社へ投資することについてどう思いますか」と質問されました。日本でそのようなスタートアップに遭遇したことがなかったので、このことについて考えたことはありませんでした。世間一般的な感覚からすれば、恋愛関係にあるパートナーと起業をすれば、最後に惨事が待っていることは想像に難くありません。共同創業者という関係でも十分難しいのに、そこに恋愛という複雑な関係が加わるからです。しかし、よくよく考えてみると、海外には、この世間一般的な感覚を見事に反証する事例があることを思い出しました。

以下に、恋愛関係にあるカップルが共同創業し、10億ドル以上のバリュエーションにまで成長した企業を3社ご紹介します。

Canva

Canvaは、2012年にMelanie Perkins(メラニー・パーキンズ)氏とCliff Obrecht(クリフ・オブレヒト)氏というカップルが創業したグラフィックデザイン・ツールの会社です。同社は、直近の調達ラウンドで企業価値25億ドルとされており、Sequoia Capital や General CatalystをはじめとするトップVCから資金を調達しています。この2人はCanvaで初めて成功したのではなく、実はその前にも別の事業で成功をしたことがあります。Canvaの前には、簡単に学年アルバム(yearbook)をデザインできる、Fusion Booksという似たソフトウェアを提供する会社を創業しています。

Eventbrite

Eventbriteは、2006年にKevin Hartz(ケビン・ハーツ)氏とJulia Hartz(ジュリア・ハーツ)氏夫妻が創業した、イベント運営およびチケット販売のサイトです。Sequoia CapitalやTiger GlobalをはじめとするトップVCから資金調達を行った後、バリュエーション18億ドルで2018年9月に上場しています。驚くことに、KevinとJuliaは、結婚式のプランニングと同時にEventbriteを創業しています。両方とも成功させていて素晴らしいです!

Houzz

Houzzは、インテリアデザインや住宅リフォームのアイディアを集め、専門家や商品を見つけることのできる、ウェブサイト兼オンラインコミュニティです。同社は、2009年にAdi Tatarko(アディ・タタルコ)氏とAlon Cohen(アロン・コーエン)氏夫妻により創業されています。企業価値は40億ドルとされ、Sequoia Capital、GGV CapitalやNew Enterprise Associatesなどから資金調達を行っています。TechCrunchの報道によると、Houzzは今年1月に、(主に海外オフィスの)社員10%を解雇したとされています。それでも、アメリカでの市場ポジションを考えると、いずれは大成功すると思っています。

 

面白いことに、ご紹介した3社には2つの共通点があります。1つ目は、全社がSequoiaから資金調達を受けている点です(Sequoiaは明らかに、共同創業者同士が恋愛関係にあることを気にしていないようです)。2つ目は、女性創業者がCEOを務めている点です。Eventbriteの場合、設立当初のCEOはKevinでしたが、その後、CEOの座をJuliaに譲り、彼女が同社をIPOに導いています。2点目が何を意味するかは分かりませんが、興味深いことではあります。

生存者バイアスがかかっているかもしれませんが、カップルであっても共同創業者として成功できることは明白です。大切な人と困難に立ち向かい難題を解決できれば、共同創業者という立場でも同様のことができるという意味かもしれません。私はときどき、Coralの共同創業者であるYoheiと結婚している、と冗談を言うことがあります。一緒に過ごす時間があまりに長いので、結婚しているも同然かもしれません…(笑)

シードファイナンスチームビルディング投資基準

James Riney

Founding Partner & CEO @ Coral Capital

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