本ブログはニューヨークのベンチャーキャピタルUnion Square Venturesでパートナーを務める、Fred Wilson(フレッド・ウィルソン)氏のブログ「AVC」の投稿、「The 40% Rule」を翻訳したものです。なお、SaaSに関する指標については、Coral Capital創業パートナーCEOのJames Rineyが以前に書いた「SaaS事業の成長可能性を判断する、3つの指標」も参考にしてください。
今朝、Brad Feld(ブラッド・フェルド)のブログに目を通していて、SaaS企業の「40%ルール」に関する彼の投稿を見ました。
Bradとは同じ取締役会にいましたが、ルールの単純さとその背後にあるロジックには、私も同様に感銘を受けずにはいられませんでした。
SaaS企業を対象とした40%ルールとは次の通りです:
売上高の年間成長率 + 営業利益率は40%となるべきである
つまり、売上高成長率が前年比100%であるなら、売上高の60%の損失を出しても構わない
売上高成長率が前年比40%であるなら、営業利益率はゼロとなるべきである。
売上高成長率が前年比20%であるなら、営業利益率は20%となるべきである。
売上が伸びていないなら、営業利益率は40%となるべきである。
売上高成長率が前年比-10%であるなら、営業利益率は50%となるべきである。
私は、このようなシンプルなルールで、成長と収益性がうまく結びつけられたものを見たことがありません。これまで直感的に、速く成長していれば、損失を出しても構わないと思ってきました。そして、成長が鈍化するにつれて利益を出し、その金額を増やさなければならないと感じていました。しかしついに、その直感に代わる公式を手に入れました。すごく気に入っています。
投稿してくれたBradに感謝します。
Editorial Team / 編集部