海外注目スタートアップ:従業員と保育園のマッチングサービス「Kinside」

海外の注目スタートアップを紹介するシリーズ、今回は特にヘルスケア領域の内外動向をウォッチしているCoral Capitalシニア・アソシエイトの吉澤美弥子が「Kinside」(キンサイド)をご紹介します。雇用主向けに、従業員と保育園のマッチングサービスを提供するアメリカのスタートアップです(本記事の内容はYouTubeでもご覧いただけます)。

Kinsideは2018年創業です。2020年9月に資金調達としていて、これまで累計450万ドル(約4.8億円)を調達しています。Y Combinatorや、Reddit共同創業者のAlexis Ohanian氏らが立ち上げたVCであるInitialized Capitalなどから調達していることでも注目されています。Initialized Capitalは女性向けや子育て支援サービスへの出資が少なくありません。

意外なことに思えますが、アメリカには国レベルでは育児休暇という法的な制度がありません。企業としては育児休暇や育児支援サービスを福利厚生の一環として社員向けにアピールすることで雇用や社員エンゲージメント向上に役立てたいというニーズがあります。

米国では高学歴の働く母親のうち30%がキャリアから脱落すると言われています。日本でも我が子を認可保育園に入るために親が奔走するという状況があり、女性にとって仕事・キャリアと子育ての両立は課題となっています。

一方で、日本には非認可であれば保育園の数は多くあります。Coral Capital吉澤は「非認可だから悪いというわけではなく、非認可だからこそ自由度の高い保育を提供しているケースもある」と言います。都心で狭い保育園もあれば、あえて広い施設でユニークな保育を提供しているケースもあります。もしこうした保育園が活用しきれていないのだとすると、子どもを預ける親たちが、もう少し幅広い選択肢から選べる体制ができてもいいのではないか、そうしたスタートアップが成立するのではないか、というのが吉澤の指摘です。

日本では昨年、ベビーシッターマッチングを行うスタートアップのキッズラインで強制わいせつ事件が起こるなど、この領域でのサービス提供に対して世間から厳しい目が向けられるようになっています。最終的にサービスを受ける子どもたちのために、スタートアップと言えども最初期から管理・責任体制の徹底が求められます。簡単な事業領域ではありませんが、社会的意義のあるチャレンジかと思います。この領域ですでに起業しているとか、起業を考えているという方がいらっしゃれば、ぜひCoral Capitalの吉澤までご連絡いただければと思います

Coral Capital

Editorial Team / 編集部

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