【米国トップVC】Founders Fundの4月新規投資はバイオや宇宙、製薬ロボットも

米国のトップティアVCの新規投資先をまとめて手短にご紹介する連載。今回はFounders Fundの2021年4月の資金投資先から6社のスタートアップを紹介します。

Founders Fundは、日本でも著書『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』などで良く知られた連続起業家ピーター・ティールが率いるVCで、2005年創設。累計投資先は633社、イグジットは111社となっています(2021年4月時点)。革命的サービスに一点張りする異端ファンドとして知られていて、宇宙、生命、エネルギーなど、サイエンス分野にも積極的に投資しています。

Founders Fundの大きく成功した投資先としては、Facebook、Palantir、Spotify、SpaceX、Asanaなどがあります。

Alloy Therapeutics(バイオ)

Alloy Therapeuticsはマサチューセッツ発のバイオテック系スタートアップで、4月の7,500万ドルのシリーズC資金調達でバリュエーションが3億7,500万ドルとなりました。実験用に用いるマウスとして、遺伝子改変をしたトランスジェニックな免疫正常マウスを使って抗体発見を支援するいくつかのサービスを提供しています。

Kavak.com(P2Pマーケット)

Kavak.comはメキシコ発の中古車買取のユニコーン。2016年創業ながら、すでに累計8,870万ドルを調達し、4月で40億ドルのバリュエーション、社員数2,500人と急成長しています。自宅にいながら査定、出張買取までしてくれる利便性のほか、オートローンなど関連サービスも展開。4月の4,850万ドルと大型シリーズD資金調達にはGoogleもラウンドに参加。ブラジル展開に向けて準備を進めています。

Ramp(Fintech)

Rampは法人クレジットカードを発行するNY発のFintechスタートアップ。4月の1,150万ドルのシリーズB調達で評価額16億ドルのユニコーンに。仮想・物理カードの両方を発行できます。承認ワークフロー、経費精算の自動化やレシートの自動処理などDX系サービスに加えて、経費削減ができそうな出費について提案を行うといいます。

Wonder Dynamics(映像系AI)

Wonder DynamicsはAI活用の映像制作者向けソリューションを開発するL.A.発スタートアップ。4月にシードで250万ドルを調達。開発するのは映像内のキャラクターが視聴中の利用者と対話できるAIの「Wallace Interactive」と、現在開発中で、VFX制作で必要となる後工程処理をAIで自動化することでコストを削減する「Wallace PRO」の2つです。予算の限られたインディーでもVFXが利用できるよう民主化するといいます。

Multiply Labs(製薬)

Multiply Labsは個々人に合わせて薬を調合しカプセル錠として用意するロボットアームとシステムを開発するスタートアップ。シリーズAで2,270万ドルを調達。薬局などに導入される調剤ロボットと異なり、製薬会社のような大規模な工場での導入を目指しています。患者ごとのデータに基づき、1,000平米の工場なら8時間で78万個のカプセル錠を製造できるとしています。

Hadrian(宇宙)

Hadrianは宇宙ロケットや防衛産業に特化して、精密さが要求されるコンポーネントを製造する工場の建造を計画。2020年創設で950万ドルをLux CapitalやFounders Fundからシードで資金調達。現在の米国の航空宇宙産業が外注する先は、初期設計に時間がかかるほか開発のイテレーションサイクルが遅いという課題があると言います。Hadrianによればロケット開発計画の60%の時間は、不明瞭な納期によるバッファ。この業界の旧態依然としたビジネス慣行の透明化とDXを目指しています。

Coral Capital

Editorial Team / 編集部

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