本ブログは、ニューヨークのベンチャーキャピタルUnion Square Venturesでパートナーを務める、Fred Wilson(フレッド・ウィルソン)氏のブログ「AVC」よりご紹介します。
私や同僚は、よくオススメのコーチについて尋ねられます。大抵は投資先スタートアップの創業者やCEOのためのコーチについてですが、会社幹部向けのコーチについてもよく聞かれます。私はコーチをつけることを全面的に支持しています。コーチは、リーダーやチームが現状を打破するための影響力を持つ存在になりうると思うからです。
私はいつもコーチの提案をする前に、尋ねてきた人がどのようなコーチを望んでいるかを把握するため、たくさんの質問をします。
特に重要な質問は、コーチに答えを求めるのか、それとも質問を求めるのか、というものです。
かなり文脈は異なりますが、先日、USVのパートナーのAndy Weissman(アンディ・ワイスマン)氏がこのことについて触れています。
「私はキャリアの大部分を起業した直後のスタートアップへの投資に費やしてきました。その仕事の一部には、企業が本来の力を発揮できるよう、助言や忠告を与えることが含まれています。私は自分の仕事のフィードバックを求めるようにしています。フィードバックの中でいつも耳にするのは、質問に対してもっと直接的な答えを提示して欲しい、というものです。私はよく、彼らの質問に対してさらに質問で返してくると言われます。
しかし、私は曖昧さを受け入れることが重要だと考えています。直接的な答えなど無いかもしれませんし、私が答えを知らないのかもしれません。また、私は彼らが自分で答えを思いつくことができるよう手助けをしたいのかもしれません。」
私自身は「これを試してみたらどうですか?」という助言をするタイプのアドバイザーです。一方でアンディは「なぜそれをしたいのですか?」と尋ねるタイプのアドバイザーです。
どちらのタイプも大きな価値を提供することができるのですが、それはあなたがアドバイザーに何を求めているかによります。質問を求めているのに答えが与えられるともどかしく感じるでしょう。また、答えを求めているのに質問を投げかけられるのも、同様にもどかしく感じると思います。
そのため、コーチ探しを始める前に、自分がコーチに何を求めているのかを考えてみてください。自分に合ったコーチを選ぶことが肝心です。
Editorial Team / 編集部