⽇本のSpaceTech(宇宙×テクノロジー)領域で活躍する、投資先スタートアップのInfostellar共同創業者/取締役COO 石亀一郎氏のピッチ動画(約11分)をお届けします。半導体産業と同程度の33兆円規模とも言われる宇宙開発業界の中で、衛星産業がどういう立ち位置にあり、Infostellarが、どの領域の課題を解決しようとしているか、なぜ今それをやるタイミングなのかが分かります。
人工衛星はGPSや気象衛星など、もはや生活に欠かせないインフラになっています。この人工衛星の分野では衛星を軌道に乗せるための打ち上げロケットが注目されがちですが、ほかにも衛星そのものの技術革新も大きな分野。それらに比べると、あまり一般になじみがないかもしれませんが地上設備も大きな分野です。ただ、地上設備は国ごとに異なる通信規制や低い稼働率のため、変革の余地が大きいのです。地上設備の運用会社に対してInfostellarは、グローバルなGoogleのクラウドインフラを使って「シェアリング」という新しいモデルを持ち込んでいます。
Infostellarは2018年10月に商用プラットフォームをローンチし、2019年5月にイギリスのSatellite Applications Catapult社と提携し、Catapult社の施設内にInfostellarイギリス現地法人を設立しています。航空宇宙産業の最大手、AirbusのCVCから出資を受けていることから、ヨーロッパでのビジネス展開は順調だといいます。
■出演者プロフィール
石亀 一郎・・・Infostellar 共同創業者 取締役COO
Infostellarは、迅速で柔軟な地上局ネットワークStellarStationの開発を通することで、衛星通信のインフラを構築しています。2016年に創業し、2017年9月にはAirbus Venturesをリードとする約8億円の資金調達を行いました。
石亀氏も参加したパネルディスカッションで、グローバル組織作りについて話している動画も合わせてご覧ください。
日本の宇宙スタートアップが語る、グローバルな組織作り
Coral CapitalのSpaceTech(宇宙×テクノロジー)勉強会で澤山陽平が発表した宇宙スタートアップ海外事例についてのプレゼン資料は以下からダウンロード可能です。
SpaceTech(宇宙×テクノロジー)における、世界の最新動向と日本のスタートアップ
Editorial Team / 編集部