この度Grafferの1.8億円のプレシリーズAラウンドにリードで投資しました!既存投資家のIncubate Fundもこのラウンドに参加しています。
私は昨年11月に、Govtechに注目している旨の記事をブログにアップしました。行政が困惑するほど非効率で、システム・インテグレーターに何千億円も支払ってシステムを構築しているのに、ほとんどのソフトウェアは操作性が悪く時代遅れである、と書きました。どれだけ使い勝手が悪いかというと、中には利用時間が8:30から21:00に制限されている行政のウェブサイトもあります。規定の就業時間中にしか注文を受け付けないアマゾンなんて想像できますか?24時間年中無休のインターネット時代とは思えません。
さらに、見込みのある業界なのにサポートしたい強力なチームを見つけられていない、と残念がっていました。ところが驚く事に、ブログに記事をアップした途端、Govtech市場に挑戦している多くの起業家から連絡を頂くことができきました。そして、その方々とお会いするうちに、Grafferを全力でサポートしたい、という確信を持つようになりました。
個人も法人も、少なくとも年に1回は何らかの行政手続をする必要があります。つまり、書類を記入・提出したり、使いづらいウェブサイトに悪戦苦闘したり、最悪の場合は、役所に行き、順番待ちの札をもらい、待合エリアに座っていなければなりません。さらに面倒なのは、多くの人がこうした手続を年に数回しか行わないので、毎回手順を教えてもらわなければならないことです。まさに悪夢です。こうしたことを全て代行してくれる、感覚的に使えるオンライン・サービスがあればいいのに…そう思った方は「Graffer」を検索してみてください。
Grafferは、このような手続や申請のすべてを感覚的かつシームレスに行えるサービスを、日本中の行政システムの上に構築しています。たった数回のクリックとクレジットカードさえあれば、手続を完了し、日常生活に戻ることができます。あとはもうGrafferに任せればよいのです。もう、役所に出向いて時間を過ごす必要はありません。
私たちは、もう何年も前からCEOの石井さんを知っていて、彼の思慮深さ、細部への気配り、素晴らしい人材を採用する能力に関心していました。Grafferのチームは、リクルート、メドレー、ビズリーチ出身のメンバーらから構成されています。彼らは、直感的なプロダクトの開発経験と、ユーザー基盤とチームの双方をスケールさせる豊富な経験を有しています。Grafferのような素晴らしいチームが、500 Japanをパートナーに選んでくださったことを大変嬉しく思っています。
日本では毎年、個人による申告が2.95億件、個人事業主による申告が2.14億件、法人による申告が1.29億件あります。大きなチャンスが見込めるこの業界で、Grafferは、全国のみなさんの生活に大きな影響をもたらそうとしています。改革を起こそうとする彼らをサポートできて光栄です!
Founding Partner & CEO @ Coral Capital