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起業家はどのようにアドバイスを受け取るべきか

ベンチャーキャピタリストのような人々が資金以上に与えたがるのが、アドバイスです。彼らは、浮世離れした幅広い情報に誇りを持ちがちです。結果として、キャップテーブル(資本政策表)の状況と、投資家たちからの相矛盾するアドバイスには、相関があります。

起業家としてあなたがすべきなのは、そのようなアドバイスを鵜呑みにしないことです。あなたにアドバイスをくれる人たちは皆、自分たちの経験や成功体験に基づいてアドバイスしていることに気づいてください。どのような状況にもそれぞれ固有の事情があるため、全ての状況で何をすべきかを知っている人はいません。しかも、最終的にうまく行く方法は、複数あるかもしれないのです。

この現象を分かりやすく例えるならば、動物たちによる円卓会議です。取締役会に出席したときに、他の取締役が全員動物だったと想像してみてください。ライオンはあなたに「生き抜くためには強さが大事だ」と言います。象はあなたに「いや、生き抜くためには大きいことが大事だよ。そうすれば、競合他社を蹴散らすことができる」と言います。そこで、ネズミは「いやいや、生き抜くためには小さいことが大事だよ、そうすれば俊敏でいられる」と言います。さらにモグラは、「いや、みんな間違っているよ。生き残るためには地面の下に潜ることが大事だよ。こっそりと目立たないままがいい。」

どれも間違っているとは言えませんが、みんな自らの状況と経験に基づいてアドバイスをしています。おそらく、あなたの状況とは全く違うはずなので、採用すべきアドバイスを選別する必要があります。その人の場合、そのアプローチはなぜ上手くいったのか、そしてなぜその考えに至ったのか、を考えてみてください。Bridgewater Associates(運用資産が最も多いヘッジファンド)の創業者であるRay Dalio(レイ・ダリオ)氏は、頂いたアドバイスを検討する際に専門性に重きをおく方法論を紹介しています。アドバイスを検討するときには「この人はこの特定のトピックについてどれほど詳しいのだろうか?」を考えるべきです。例えば、朝に湿疹が出たとしましょう。必死に自分自身でgoogle検索した結果よりも、医師に頂くアドバイスの方によっぽど重きをおくべきなのと一緒です。

残念ながら、起業家を取り巻くほとんどの状況は、医師にアドバイスをもらっただけで解決するほど単純ではありません。最終的に決めるのは、自分を取り巻く状況について最も熟考している起業家自身です。なので、様々な反対意見がある中で決断をするときに覚えておくと良いのは、1) アドバイスをくれる人々の状況や見解はその人それぞれのものであること、2) その方々がなぜそのような考え方をするのかを確認しつつ、その特定のトピックに関する専門性の高さも検証すること、そして 3) いかなる状況でも、起業家であるあなた自身が、最も考え抜ける立場であることです。

追伸)「アドバイスをどう検討すべきか」に関するアドバイスをしている状況に皮肉を感じてはいます(笑)また、DropboxのDrew Houston(ドリュー・ヒューストン)氏から動物たちによる円卓会議の例え話を聞き、それを共有してくださったCowboy VenturesTed Wang(テッド・ワン)氏に謝意を申し上げます。

意思決定

James Riney

Founding Partner & CEO @ Coral Capital

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