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食品工場の作業記録を紙からクラウドへ、KAMINASHIが変える工場の現場

食品工場で4、5年ほど働いていた経験があり、パートのおばちゃんと現場のオペレーションを回していた――、慶応大学卒業後にはリクルートグループの人材系会社に勤めていた経歴でありながら、そんな意外な経歴を持つのは株式会社カミナシ代表取締役の諸岡裕人さんです。「現場の紙をゼロに」を掲げて2016年に起業した諸岡さんが取り組むのは、工場のペーパーレスSaaSです。

カミナシが提供する「KAMINASHI」は現在、食品製造業の現場の作業記録という、これまで紙の帳票で行われてきた業務の代替という領域で利用が広がっているといいます。

「食品工場で働いていたとき、いちばん嫌だったのが、紙に(手書きで)記録して、目でチェックして、それをまた品質管理でチェックしてという流れ。ちゃんと一生懸命やっていても、読めない字がある、抜け・漏れがある。品質管理という領域に、数十年テクノロジーが入っていない」(諸岡さん)

現場を見て回った諸岡さんによれば、現在世界的に言われている製造業のトレンド「インダストリー4.0」以前だそう。せっかくのテクノロジーの恩恵に預かれていない日本の食品工場を「クラウドとモバイルで救いたい」のだと言います。

2018年5月にリリースしたKAMINASHIは現在、JALの機内食をはじめ、日本から出ている国際線の機内食の半分弱くらいで使われているほか、コンビニ弁当のベンダーの工場、ロイヤルホスト、星野リゾート、ハウス食品グループ企業などで利用が広がっているそう。導入実績としてはエンドユーザー数2,000人。50万枚の紙(と、それに付随する業務)を削減したと言います。

工場での業務効率化は、喫緊の課題とも言います。理由の1つは現場に日本語が読めない留学生が増えているから。「iPadやiPodを使ったボタンUIであれば、緑ならOK、赤はダメと言えば分かる」(諸岡さん)といいます。また、食品の安全管理の新基準「HACCP」(ハサップ)の義務化が2020年に迫っているということもあるそうです。

工場の品質管理の帳票は標準化されているわけではなく、工場ごとに異なるため、ノンプログラミングで自分たちのテンプレを作れるのもKAMINASHIの特徴。品質管理業務の自動化を実現するとともに、数字をリアルタイムに把握して、現場手動で業務改善できるのもメリットだといいます。

以下は、2019年7月にCoral Capitalが開催したFactoryTech勉強会での、諸岡氏のピッチ動画(約9分)です。

■出演者プロフィール

諸岡 裕人・・・株式会社カミナシ 代表取締役
慶応大学卒業後、株式会社リクルートスタッフで営業職を経て、家業であるワールドエンタプライズ株式会社に入社。当時感じた機内食製造時の品質管理の大変さを解消させるべく、2016年にユリシーズを創業。2018年にはデジタルでチェック業務が行えるSaaS KAMINASHIを開発し、品質管理のペーパーレス化を推進している。


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