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役員やVPのポジションに就いて、最初の30日でやるべきこと

本ブログはTwitterでコンシューマ向けプロダクトのシニアディレクターを務める、Sriram Krishnan(スリアム・クリシュナン)氏のブログの投稿、「Exec 101 – First 30 days」を氏の許可を得て翻訳したものです。Krishnan氏は、これまでにSnapやFacebookでモバイルや広告ネットワークのプロダクトを担当。Facebookでは広告ネットワークを1000億円規模に拡大した実績があるほか、エンジェル投資もしています。Sriam Krishnan氏のニュースレターの購読はこちらから。


開発担当役員/CRO/CPO/パートナーシップ責任者など、憧れのマネジメント職に就いたあなた。おめでとうございます!けれど、実際の仕事はどこから始めたらいいか分からないと思っているかもしれません。

多くの場合、次のようなことが起こります。初日はやる気満々。素敵なオフィスや会議室に気分は上々。けれど、ミーティングに参加するごとに、気持ちが沈んでいきます。会社組織が大きく、複雑であることが分かってきました。

いくつものチームや営業先の担当者があなたと話をしようとしますが、彼らの名前をまだ覚えきれていません。組織の問題にも気付き始めます。問題のあるプロジェクトがあったり、チームに仲の悪い人たちがいたり、関連部署があなたの縄張りを狙っていたり。

1日の終わりが近づくと、CEOから連絡が来ます。「状況はどうかな?問題はない?あなたが来てくれて本当にうれしいよ」。あなたは「順調です」と返信するものの、内心、最初の3か月を乗り切れるか心配になっています。

この記事では、私が何年もかけてまとめた、マネジメント職に就いて最初の1か月を有意義なものにするための方法を紹介します。ここにある内容の多くは個人的な経験と、同じ経験をしてきたリーダーたちから聞いたアドバイスをもとにしています。

まずはリラックス!

私が会ってきたどのリーダーも、新しくマネジメント職に昇進したときに同じような経験をしました。マネジメント職は簡単にこなせるものではないし、誰もがインポスター症候群に陥るものです。

部署のメンバー全員と会いましょう

最初の2週間は1 on 1ミーティングを積極的に行い、チームミーティングでは静かに周りを観察することに徹します。1 on 1ミーティングでは、発言は最小限にして、次の3つのことを各メンバーに聞いてください。

  • あなたのことを教えてください。部署ではどのような役割を担っていますか。
  • 組織内でうまくいっていると思うことを3つ。それからうまくいっていない、あるいは直さなければならないと思っていることを3つ、教えてください。
  • 最後に、私が会っておくべきだと思う人を数名挙げてください。

1 on 1が終わったら、聞いたことをまとめ、メンバーが推薦した人たちとのミーティングを設定します。部署が違う人でも会うようにしましょう。

1 on 1を通じ、すぐに共通したテーマが浮かび上がってくると思います。

プロジェクトXとYには何やら問題がありそうとか、誰もがすごいと思っているXさんの役職はジュニア・データ・サイエンティストで多分昇進させた方がいいとか。報酬や職場環境に関する問題なども判明するかもしれません。

入社から2週間経った頃には、変えるべき点が3つ、部署で推進するために増強すべき点が3つほど分かってくるはずです。

また、1 on 1は、部署の人たちとの信頼関係を築き、部署内での情報伝達を確立するための下地作りにもなります。これはあとで重要になってきます。あなたとはオープンな態度で接している人でも、後から入ってきた人にも同じように接するとは限りません。

明らかにやるべき人事的判断は早めに実行すること

最初の数週間で、部署のどの部分がうまく機能していて、どの部分が機能していないかが分かってくると思います。

誰かに去ってもらったり、別の仕事に移ってもらったりするなど、明らかに変えなければならないことがあるなら、早急に行うことです。会社に来てから8か月後ではなく、こうしたことは、あなたが新しいポストに就いてすぐに実行することを周りは期待しています。

これは難しく感じるかもしれません。まだ来て間もないし、一緒に働いている人たちのことも良く分かっていないように思うでしょう。けれど、変えなければならないことは明らかであることが多く、会社はあなたに変化を起こすことを期待しています(できなかった場合は、あなたの評価に影響することも考えられます)。

重要な人間関係を築くこと

最初の数週間で築くべき人間関係が3つあります。その3つとは、あなたの部下、同僚、上司です。まず最初に部下との信頼関係を築きましょう。部署のメンバーは自分たちのキャリアの発展において、あなたを頼りにしています。彼らを率いていく責任はあなたにあるのです。メンバーと食事やお茶をしましょう。仕事だけに留まらず、メンバーの人となりを知ることが大切です。

ただし、一番重要なのは上司の信頼を得ることです。あなたの上司は、会社のCEOかCEOに報告している役員ということになるでしょう。随時、彼らとやりとりするよう心がけてください。

社内を観察して分かったことなどを話し、相手の見解を聞きます。あなたの考えと彼らの考えが一致しているかを確かめてください。さらに重要なのは、上司の思い描いている仕事における成功の形が、あなたの思い描いていることと一致しているかです。数日に一度は話ができる関係であるのがいいと思います。新しくマネジメント職になった人の失敗の多くは、上司と考えをすり合わせなかったことに起因しています。

早めに成果が出せる課題を見つけること

これはいくら強調しても足りないくらいです。新しく部署のリーダーになったのなら、早期に「成功」を収めることが何より重要です。部署のメンバーに、あなたが自ら腕をまくり、仕事に着手する様子を見てもらわなければなりません。

「成功」にはいろんな形があります。自ら営業して契約を取って来たり、プレスや広報に殺到する問い合わせをさばいたり、サイトが落ちているのを自ら対応したりすることなどです。どんなことでも構いませんが、あなたが能動的に動き、仕事をこなして、価値を発揮していることを部署のメンバーに認識してもらうことが大事です。

新しくマネジメント職に就いた人たちの多くが、適度な問題が発生し、チームの役に立つ機会が来ることを期待しています。個人的な意見としては、成果が出るのに何か月もかかるものではなく、すぐに終わる小さなプロジェクトを見つけて取り掛かるのがいいと思います。あなたがヒエラルキーの階層を増やす存在ではなく、目に見える成果を出して、あなたの役割が正当なものであると周りに証明しましょう。

最初の印象で、リーダーの印象が何年も決定づけられてしまうことは良くあります。ここで失敗しないように。

コミュニケーションをとること

毎週欠かさず、その週に会った人や上層部の持っている考えなどを書いて、部署全体に共有します。あなた自身のことや経験してきたことなどを伝えましょう。メンバーはリーダーの考えを聞きたいと思っていますし、あなたの日々の業務についてあまり知らないものです。文章に書いて伝えるのが、メンバーがあなたについて知る最適な方法です。

ここでのポイントは一貫性を保つことです。毎週、同じ日の同じ時間帯に、同じ構成の内容を、同じグーグルグループやメールアドレス宛に送ります。

新しいポストに就いて1か月が過ぎたなら、ステップ2で知り得たすべてのことをまとめ、あなたが今後注力したいと考えているテーマをいくつか明記して、部署全体に送ってください。

気まずく感じる作業と思うかもしれません。広く透明性を持ったやり方に慣れている人は少ないものです。ですが、これを伝えることには大きな価値があります。

部署のメンバーは、あなたが透明性を持った働き方をすると認識します。また、公平な視点から自分たちのことを振り返る機会になります。私の経験では、ここでまとめた内容は、数年先まで役に立ちます。良い振り返りは、部署の人々の態度やカルチャーを改善するきっかけになります。

さて、以上です!これらのアドバイスは些細なことに聞こえるかもしれませんが、ここで紹介した方法は、どんな職種や業界でも繰り返し使えるものです。マネジメントは簡単な仕事ではありませんが、あなたが任命されたのには理由があることを覚えておいてください。自分を信じ、楽しんでほしいと思います。結果がどうなったか、ここからお知らせください。

このトピックに関して、過去何年にもわたり、多くの何人もの方からアドバイスをもらいました。特にBoz、Adam Bain、Gokul Rajaramには感謝しています。書籍「First 90 Days(邦題:ハーバード流マネジメント講座 90日で成果を出すリーダー)」も大変役立ちました。

チームビルディングリーダーシップ企業文化の構築

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