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スタートアップがサービスを閉鎖するハードな決断

本ブログはニューヨークのベンチャーキャピタルUnion Square Venturesでパートナーを務める、Fred Wilson(フレッド・ウィルソン)氏のブログ「AVC」の投稿、「Hard Decision」を翻訳したものです。記事は2020年9月公開のもので、Kik Messengerは2010年にローンチした初期のメッセンジャーアプリの1つ。2010年にはUSVなどから800万ドルを資金調達し、2011年には3,000万人のユーザーを抱えていたほか、ここ数年は仮想通貨のKinを発行するなど新しいチャレンジもしてきています。


どのスタートアップもどこかで必ず難しい決断を迫られる場面に直面します。

昨日、私たちの投資先企業であるKikは、メッセンジャーアプリKik messengerを閉鎖し、19人を残して、その他すべてのチームメンバーに去ってもらうことを発表しました。

Kikのチームは10年近くをメッセンジャーアプリであるKikの開発に費やしてきました。iMessage、WhatsApp、Facebook Messengerといった競合に押されKikの人気は衰えていましたが、それでも月間ユーザー数が1,000万、デイリーユーザー数は500万近くありました。しかし、無料サービスを提供する競合が多い市場で、Kikは利益を上げることができませんでした。

Kikを閉鎖し、中核となる小さな開発チームを残して会社を縮小するのはすべて、仮想通貨Kinの運営を続けるためです。Kinには、Kinを稼いでいる月間ユーザー数が200万、Kin SDKを使用するモバイルアプリの巨大なネットワーク上で、Kinを支払いに使うユーザーが60万人以上います。

しかしそれでも、10年近く取り組んできたサービスを閉鎖し、チームの90%に別れを言い渡すのは簡単なことではありません。

もう1つ、ハードな決断について言えるのは、早く決断するほど、決断による良い影響が早く現れるということです。先延ばしにするのがスタートアップにとって最悪の選択と言えます。

ハードな状況に直面しているのは、投資先の中でもKikだけではありませんし、スタートアップ業界を見渡せば、他にもたくさんあると思います。私は仕事を通じてそうしたスタートアップをたくさん見てきましたし、この先もスタートアップの旅路が楽になることはないでしょう。

私たちがすべきことは、決断を迫られるチームが困難を乗り越えられるようサポートすることです。

投資先のファウンダーが今週、私に送ってきた名言でこの投稿を締めくくりたいと思います。スタートアップの状況を的確に表していると思います。

我が軍の中央は崩れかけ、右翼は後退している。状況は最高。これより攻撃する。

―フェルディナン・フォッシュ司令官 マルヌ会戦にて

ベンチャーエコシステム経営

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