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Apple、Tesla、SalesforceのCEOたちが実践する組織モチベーションを上げる方法

広報やPR目的というだけではなく組織を牽引する上でも効果的な方法として、Elon MuskやSteve Jobs、Marc Benioffといった起業家たちが共通して実践しているのが「イベント型アプローチ」です。イベント型というのはつまり、年1回もしくは数回のあらかじめ設定した日程に記者や顧客、ステークホルダーなどを一同に招待し、その機会に公式発表をまとめて行うことです。とてもシンプルな方法ですが、実は彼らのビジネスの成功に欠かせない様々な重要な効果を生み出してきたのです。

まず、なにか新しい発表があるたびにプレスリリースを行い、メディア等の反応に対応するよりもよほど効果的かつ効率的に情報を発信することができます。イベント型アプローチでは本来なら年に何回も行われるはずの個々の発表をいくつかの大きなイベントに集約します。その結果、一大イベントに向けて周囲の期待も高まり、より大きな注目を集めることができます。参加者たちもそれが重要なイベントであることを分かっているので、その日は時間通りにやってきて、(オンラインでもオフラインでも)一点集中の姿勢で発表を聞いてくれます。そのため、もともと注目を集めやすい大きな発表だけではなく、それ以外の比較的インパクトの弱い内容も効果的に観客に伝えることができるのです。

このようなイベントに計り知れないほどのPR価値があることは周知の事実だと思いますが、実は社外だけではなく社内に対しても効果があることはあまり知られていないかもしれません。Yammerの共同創業者であるDavid Sacks氏が言うように、「Elon MuskがModel 3を発表する日が決まっていれば、Teslaの社員たちは必ずその日までに全てを間に合わせなければならない。DreamforceのMarc Benioffの場合でも同じだ。CEOがステージに立ち、新しいプロダクトを披露するというのは、社内の人間には非常に高いモチベーションとなる。発表日は決まっていて、招待状も送付済み。全世界が、その日を待ち望んでいる。そうなったらもう、なんとしてでもやり遂げるしかない」。

重要イベントの開催日を一度決めれば、会社全体の意識がその日に向けて集中し、優先順位を決め、結果を出すことになります。エンジニアリングチームであれば、どの機能の開発に優先的に取り組み、いつまでに完成させなければならないのか強く意識せざるを得ないでしょう。同様に、マーケティングチームも確実にその日までに効果的なキャンペーンを企画・準備できるよう奮闘し、セールスチームもすぐに新機能の売り込みを始められるよう戦略を練るなど、社内全体がその日に向かって動き始めます。つまり、このようなイベントを企画することで、非常に効果的に組織全体を同じ方向、同じ目標へ向けて1つにまとめることができるのです。また、年1回もしくは四半期ごとなどの一定のペースで開催することによって、毎年のスケジュールがある程度固定され、より一層社内の連携を強化できます。

自分たちはスタートアップで規模も小さいので、そういったイベントを開くにはまだ早いと考える人もいるかもしれません。創業間もない、超アーリーステージのスタートアップなら確かにそうかもしれません。しかし、実は多くの人が想像しているよりもずっと早い段階からイベント型アプローチは実践可能です。顧客やユーザーがついているということは、ファン層が存在するということです。そのファン層をターゲットに、最初は20人から30人程度の小規模なイベントを開き、そこから少しずつ増やしていくのも1つの方法です。オンラインであれば参加者の人数も分かりづらいので、ハードルが低くて良いかもしれません。

企業文化の構築経営
James Riney

James Riney

Founding Partner & CEO @ Coral Capital

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