Coral Capitalは1月、「企業のDXを進める注目スタートアップ10社Pitch」というオンラインイベントを開催。投資先の10社が集結し、それぞれ5分という持ち時間の中で自社サービスの概要と事例についてピッチしました。
本記事では、データ活用のためのサービスやコンサルティングを提供している「株式会社primeNumber」の新井崇志氏によるピッチの内容をお伝えします。
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データの統合から活用までを自動化する「trocco」
株式会社primeNumberでCOOを務めている新井と申します。我々はデータ活用にフォーカスした事業を展開しております。従業員数は27名とまだまだ少ないですが、エンジニアが多数いるのが特徴です。企業様がお持ちのデータを「ビジネスの力に変える」を会社のビジョンとして掲げています。
われわれの事業内容についてお話します。
事業は大きく分けて、データの統合を自動化できるサービス「trocco」、汎用型データエンジニアリングPaaSの「systemN」、それからデータ活用の課題を解決するソリューションサービスの3つがあります。なかでも本日、特に覚えていただきたいサービスが「trocco」です。
まさにこのロゴのように「データを運ぶ」というコンセプトで作ったサービスです。下の図は、データ活用のステップを示しています。
データを活用するまでには、まずデータを統合し、それを蓄積し、可視化し、分析するというステップがあります。troccoは、工数のかかる「統合」のところをサポートするサービスです。
企業様が持つデータは、みなさんご存じの通り、多種多様です。例えば、広告の情報をコスト分析してマーケティングに活かすケースを考えてみます。広告のデータだけでもGoogle広告、Facebook広告など何種類かのデータを集める作業が発生します。この作業には、エンジニアの工数がかかってきます。
事業を運営していくためには、他にもクラウドアプリケーションや、アプリ系のデータ、自社で管理しているデータベースのデータなど、多種多様なデータを活用する必要があります。
そういったデータを1つに集めるサポートをするのがtroccoです。
troccoを使っていただくことで、これまでデータ統合にかかっていたデータエンジニアの工数を大幅に削減できます。また、SaaSで提供しているサービスなので、短時間で簡単に始められるところも特徴の1つです。
troccoをご活用いただければ、DXまでの道のりを短縮させられると我々は考えております。
「DXはどこから始めればいいの?」を解決
さらに、われわれが提供するのはツールだけではありません。統合・蓄積・可視化といった、データエンジニアリングの主軸になるようなところを超え、分析や活用を含めたソリューション事業も展開しています。
最近、よく引き合いいただくのがワークショップです。
DXを推進するときに、どこから手をつければいいのかお悩みの企業様が多くいらっしゃいます。そんなお悩みを解決するために、ワークショップという形で、各社ごとにカスタマイズしたトレーニングをお届けしています。
われわれのサービスは、おかげさまで業界や規模を問わずさまざまな企業様にご利用いただいております。
また、我々はパートナーシップも大事にしております。
「データ活用」と一口にいっても、ツール1つあれば実現できるものではありません。例えば、データの蓄積や可視化のためのツールを提供しているベンダー様や、大手のクラウドベンダー様など、さまざまな企業様とパートナーシップを組んでいます。
最後に、ビジネス外でのアクティビティを2つだけご紹介します。
まず、Date Engineering Studyです。これは、データエンジニアに向けたいわゆるコミュニティです。有識者をお招きした発表・議論などを通し、データエンジニア界隈を盛り上げていく目的のイベントです。おかげさまで、これまでにのべ8,000人以上の方に参加いただきました。
次に、産学連携の取り組みです。今回は横浜市立大学様と提携させていただきました。学生の方でも、DXに興味のある方は増えています。
このように、われわれはさまざまなデータ活用に関する取り組みを進めています。
事業会社の皆様、DXにつながる「ビジネスへのデータ活用」をより促進させませんか? データマネジメントに関する業務ストレスやリソース不足への課題解決を、troccoやソリューションサービスで支援させていただきます。
SIer様をはじめとしたソリューション提供会社の皆様、冗長な開発、労働集約的なデータマネジメント関連タスクをSaaSの活用に切り替えませんか? 貴重なリソースを戦略的なタスクにシフトさせるべく、パートナーシップについて協議の機会をいただけますと幸いです。
Editorial Team / 編集部