Coral Capitalは1月、「企業のDXを進める注目スタートアップ10社Pitch」というオンラインイベントを開催。投資先の10社が集結し、それぞれ5分という持ち時間の中で自社サービスの概要と事例についてピッチしました。
本記事では、契約マネジメントシステム「ContractS CLM」を提供する「ContractS株式会社」経営企画部長の津田奨悟氏によるピッチの内容をお伝えします。
契約ライフサイクル管理(CLM)は生まれたばかりの市場
今日は「脱・ハンコだけじゃダメなんだ」というお話と「CLMとは何か」というお話だけ覚えて帰っていただければ、大変うれしく思います。
まず、市場の話をさせてください。CLMとはContract Lifecycle Managementを略したもので、契約オペレーションを一気通貫で効率化するテクノロジーのことです。
調査会社であるITRが2021年9月に発表したマーケットレポートによると、CLM/契約管理サービス市場で、ContractSはシェアNo.1でした。
この「シェアNo.1」という事実以上に、もっと大事なことがあります。それは「CLM/契約管理サービス市場」自体が、2021年9月にはじめてカテゴリーとして登場したことです。ようやく日本でもCLM市場が花開きはじめたフェーズにあると考えております。
そんなまだ生まれたばかりの市場ですが、すでに伝統的な大企業からスタートアップまで「ContractS CLM」を幅広くご導入いただいております。
なぜ「脱ハンコ」だけでは不十分なのか
この2年間、コロナ禍で電子契約がすごくフィーチャーされるようになりました。しかし電子契約を導入された方には、「それで本当に契約業務の課題は解決できたのか」と心の中で思い返していただきたいです。
以下は、弊社のアンケート調査に基づいたレポートです。「脱ハンコ」だけでは解決できない課題が多いというのが実態です。
たとえば、「電子契約システム導入後も紙の契約書を締結したことはありますか?」という問いには、90%以上が「ある」と答えています。契約は相手方があっての取引なので、自社が電子契約システムを導入したとしても、まだまだ紙のやりとりをせざるを得ない実態があるわけです。
本質的な課題は「ハンコの前後」
ここで契約業務全体の流れを見てみましょう。ハンコを押す「締結」をプロセスの中心に置いたとき、その前後に多くの長い業務プロセスがあることがわかります。
ハンコを押す前には、契約書の作成や、社内外での交渉、レビューや承認のプロセスがあります。そこではメール、チャット、電話、Word、Excelなどのツールが散在しています。その結果、プロセスが分断してしまい、非効率になっています。
ハンコを押した後にも、保管、更新、変更、終了というプロセスがあります。「うちは契約書をちゃんと保管しています」というお話をよく伺いますが、契約って後から見返すときにファイナルのドキュメントよりも、履歴とか経緯を確認したいことが多いのではないでしょうか。そんなときにありがちなのが、メールやチャットに履歴や経緯が散らばっている、さらにはすでに当時の担当者が退職して経緯が誰もわからないというケースです。
ゆえに、ハンコの前後を含めた一連のプロセスを一元管理することが必要になってきます。これが本質的な課題だと、私たちはいつも申し上げております。
契約業務の本質的課題を解決に導くのがCLM
この課題を解決するのがCLMというプロダクトです。
契約の作成からレビュー、そして承認のプロセス、ワークフロー、そして電子締結ももちろんできます。また、ハンコを押した後の、更新・変更、契約管理もすべてまるっと「ContractS CLM」で解消できます。
たとえば、「押印や承認のプロセスに時間がかかる」「過去の契約書がみつからない」「メールやチャットなどやりとりが散在している」といった課題を改善することが可能です。
今日は短かったので「何ができるのか知りたい」「デモを見てみたい」などございましたらぜひお問い合わせください。ありがとうございました。
Editorial Team / 編集部