テレワークが定着しつつある今だからこそ、自宅の作業環境をもっと充実させたい。とはいえ、アイテムの選択肢が多すぎてどれを選べば良いのかわからない……という方も多いはず。そこで今回は「リモートワーク環境整備のプロ」の方々が愛用しているアイテムを紹介します。
教えてくれたのは、在宅ワークに使う備品を定額制で企業に貸し出す「リモートHQ」を運営する株式会社HQのみなさん。いわば、“その道のプロ”はどんなアイテムを愛用しているのでしょうか。
(情報開示:HQはCoral Capitalの出資先企業です)
エルゴヒューマンのオフィスチェア「Ergohuman Basic」
さすが「人間工学に基づいたワークチェア」と謳われているだけあり、自然で快適な作業姿勢を保つことができます。プロダクトマネージャーという職種柄、長時間のPC作業も多いため、一日中座っていても疲れにくいチェアは必需品ですよね。
高機能のワークチェアをより効果的に活用する座り方についても、弊社のHead of Remoteの古田と一緒に見直しました。それまでは前傾姿勢になりがちだったのですが、背もたれやヘッドレストに沿って座ることで、身体への負荷がより少なくなりました。
(プロダクトマネージャー・30代男性)
Kinesisのエルゴノミクスキーボード「Kinesis Advantage 2」
気になりはするけれど、なかなか手を出しにくいのがエルゴノミクスキーボードですよね。以前はAppleのMagic Keyboardを使用していたのですが、キーが左右に離れて配置されているKinesisに切り替えてからは巻き肩が解消され、肩の負担が大きく軽減しました。
ただ、見ての通りキーの配置が独特なので慣れるまでにタイポしまくります(笑)一定のトレーニング期間を経て指がキー配置に慣れてくると、普通のキーボードには戻れないくらい快適なタイピングライフが待っていますよ。
(プロダクトマネージャー・30代男性)
FLEXISPOTの電動昇降デスク「E7」
高さを58〜123cmの間で調節できる電動昇降デスクです。「E7」にはメモリー機能が付いているので、座り・立ちの両姿勢で自分にぴったりの位置を設定しておけば、ボタン1つでベストな位置に切り替えられるのが便利。
立ち作業を取り入れると腕や肩甲骨を回しやすくなるので、肩こり防止にもつながります。30分から1時間ぐらいで座り・立ちを切り替えるのがおすすめです。
(セールス・30代女性)
ロジクールのWebカメラ「C920n」
解像度がフルHD 1080pと高画質なので、一般的なノートPCの内蔵カメラに比べて顔色がよく見えます。セールスという職業柄、身振り手振りを含めて激しく動くことがあるのですが、オートフォーカス機能がちゃんと動きを捉えてくれるのが素晴らしいと思います。
以前はノートPC内蔵カメラを使っていましたが、カメラの位置が低く「上から目線」で少し偉そうに見えてしまうのが難点で、ノートPCの下に本を差し込んでオンライン商談に臨んでいました。セールスの観点では、Webカメラを導入することで自然な目線で話せるようになるのもメリットと言えそうです。
(セールス・30代女性)
ロジクールのコンデンサーマイク「Yeti Midnight Blue」
「エンジニアなのにオンライン会議ツールに投資するの?」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。たしかに、エンジニアは会議が少ないため、環境整備をする必要性がないという考え方もあります。
しかし、会議が少ない職種だからこそ、一つ一つの打ち合わせやメンバーとのコミュニケーションが大事になってきます。声が聞き取りづらいと意思疎通をするのに時間がかかり、会議に参加している全員にストレスがかかります。
Yetiを導入してからは、オンライン会議のメンバーから「特別なマイクを使っているんですか?」と聞かれることも。ただし、ドアの開閉音を拾うほどマイクの感度が高性能なので、生活音が気になる人は別のマイクを使ったほうがいいかもしれません(笑)
Yetiシリーズは卓上での使用を前提に設計されていますが、使わないときに邪魔にならないようアーム型のマイクスタンドを使用しています。
(エンジニア・30代男性)
エルゴトロンのモニターアーム「LX デスクマウント」
2枚のモニターを好きな位置に配置できる、デュアルモニターアームです。部屋のスペースの関係上、以前は34インチモニターだけを据え置きで作業していましたが、LX デスクマウントを導入したことで23.8インチのモニターを追加し、デュアルモニターの作業環境を構築できました。
エルゴトロンは数あるモニターアームの中でも安定性が高く、モニターがぶれにくいのが特徴です。モニターの高さはモニターの上部が視線より少しだけ下にすると良いとされていますが、LX デスクマウントは細かく角度を調整できるのが便利ですね。
(事業企画・20代男性)
ElgatoのLEDライト「キーライト」
室内灯のみだとオンライン会議には少しだけ暗いため、会議用の照明も設置しています。以前は、デスクライト+小型のリングライトを使用していたのですが、自宅の環境だと明るすぎる……ということで全部取っ払い、現在は会議中にのみ照明を使用するようにしています。
ちなみに、この照明は日中ずっと付けていると目が疲れるため、打ち合わせ時(特に社外のもの)のみスイッチオンにしています。ただ、一般的なリングライトに比べ光が柔らかく、まんべんなく照らしてくれるところが気に入っています。
肌色が明るくなり、毛穴も上手に飛ばしてくれるのですが、その分アイブローやリップも薄くなってしまうので、普段より濃いめにメイクしています(笑)
(Head of Remote 古田さん)
ロジクールのコンデンサーマイク「G Blue Snowball iCE」
以前はアーム付きのマイクを使用していました。音質には満足していたのですが、オンライン会議中に画面に映り込んでしまうのと、自宅の環境的に近くにある棚と干渉するのが気になり、別のコンデンサーマイクを導入することに。
同じブランドのYetiとも迷ったのですが、丸みのある形が可愛くてこちらに決めました。デスクの上にあっても違和感がなく、使いやすいですね。今でも見るとちょっとワクワクします。
(Head of Remote 古田さん)
ロジクールのワイヤレストラックボールマウス「M575S」
腕の重みは片腕だけで約3〜4kgあると言われており、この重量をいかに分散させるかによって、肩や首への疲れ方が変わってきます。そのため、私はワークチェアの肘掛けを活用しているのですが、普通のマウスだと動かすたびに肘掛けから腕がずれてしまうのが気になり、トラックボールマウスを導入しました。
親指の操作だけでマウスカーソルを移動させるのは慣れるのに少し時間が必要ですが、今はもう普通のマウスには戻れません。腕や手首を頻繁に移動させる必要がないのでとても快適。マウス全体も握りやすくて気に入っています。
トラックボールマウスではKensingtonの「OrbitTrackball with Scroll Ring」も使いやすくておすすめです。私は有線なのが最終的に気になってしまい、無線仕様のM575Sを使用していますが、Kensingtonは親指一本で操作しない仕様なので疲れにくいです。
(Head of Remote 古田さん)
GreenSnap STOREの観葉植物「Table Plants」
私の執務室には窓がなく、長時間仕事をしていると気持ちが滅入ってしまうこともあったので、日陰でも育つ観葉植物を取り入れてみることにしました。
すると、作業スペースにいることへの抵抗感がなくなり、気持ちが明るく前向きに。正直気休めくらいに思っていたのですが、こんなに精神面上ポジティブな影響があるとは驚きでした。
「Table Plants」は中身が土ではなくスポンジなので、万が一倒してもデスク周りが汚れる心配がないのが安心。窓のない室内でも約半年経ちますが、問題なく(むしろすくすく)成長してくれているので大満足です。
(Head of Remote 古田さん)
高機能チェアも月額1,000円から利用できる
なお、今回紹介したアイテムは、いずれもリモートHQでレンタルすることが可能です。
リモートHQは企業に対して、社員が在宅ワークで使う備品を定額制で貸し出しています。社員は導入企業が設定した予算の範囲内で、自分の嗜好に合ったアイテムを選べる仕組みです。
選べるアイテムは、パソコンデスクやオフィスチェア、キーボード、在宅ワークの健康をサポートする家電など1000点以上。例えば同社のプロダクトマネージャーが愛用しているエルゴヒューマンのオフィスチェアは、月額4000円程度で利用できます。
リモートHQは2021年11月にサービスを開始し、ITスタートアップや老舗の製造業などさまざな規模・業種の企業で利用されています。導入で迷ったときは専門コンシェルジュチームが相談に乗ってくれるので、リモートワーク環境整備に課題を感じている企業は同社のサイトをチェックしてみてください。
また、リモートワークで組織運営をもっとスムーズにしたいという方は、シームレスなリモート環境を実現するツールをまとめた以下の記事もおすすめです。
参考記事:リモートワークで組織運営をスムーズにする4つのサービスをご紹介
Content Lead @ Coral Capital