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【反響多数】プロダクトの丸パクリ問題、みんなの意見をまとめてみた

先週、「パクられた! プロダクトの丸パクリ問題にどう立ち向かうべきか?」というブログ記事を公開したところ、ソーシャル上で多くの反響がありました。参考になる意見も多いので、新たにこちらの投稿でご紹介したいと思います。

前回の記事では、プロダクトのアイデアや新機能、UI/UX、デザインなどを丸パクリされた場合、スタートアップとして何ができるかという問いに対して、対抗手段はほとんどないと書きました。ただ、プロダクトを生み出したチームや意思決定の積み重ね、その背後にある洞察・思想はコピーできないから、実際問題としては負けることがないので気にしないことではないかという風にも書きました。皆さんの意見はどうだったでしょうか?

特に多かった意見は4つ

この記事は非常に多くのリツイートしていただき、それに合わせて起業家やエンジニア、弁護士、大企業の中の人などが意見を述べていました。

特に多かった意見は、心情的に許せるかどうかは別としてパクられるのなんて仕方がないとしつつ、

  1. それを前提にネットワーク外部性による障壁やファン層を作っておくべき
  2. ユーザーに向き合い、前を見て後続が追いつけないスピードで走り切るのみ
  3. 実際に思想はパクれないし、実体験からも丸パクリ二番手が消えたのをみた
  4. (特に大企業などに)パクられるのは光栄。むしろ取り組み領域の宣伝にプラス

というものでした。

では、以下に主だった意見や議論の要点をご紹介しましょう。

提供価値が同じなら似るのは当然

まず類似の程度問題の話から。そもそも、同じジャンルのアプリであれば似たようなUIになるのは当然だよね、という話があります。以下は2017年にZ会が買収したオンライン塾「アオイゼミ」の創業者の石井貴基氏のツイートです。

パクられた当時、「逆に『Z会さんに認めていただけるなんて!!』と当時社内で盛り上がったのが懐かしいですね…(遠い目)」という感慨を持ったそうです。石井氏は提供価値が同じであれば似たようなUIに収斂するのは当たり前という点も指摘しています。

その後のツイッター上の私とのやり取りで出てきた論点は、リーン開発(アジャイル開発)と、ウォーターフォール型発注の違いです。

石井氏からは、哲学や思想はパクれないのでドンと構えておくのが精神的にも良いということや、新コンセプトのサービスの場合は競合がいて市場が活性化されることもあるとのご意見を頂きました。

そもそも人間は全く新しいものなんて生み出せない

そもそも人間は新しいものを生み出せないという話もあります。広告業界や出版業界では広く知られた考え方かもしれません。今から80年も前の指摘ではありますが、ジェームズ・ウェブ・ヤングという米国の実業家が『アイデアのつくり方』という著書で述べたことです。「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせでしかない」ということで、本当の意味で新しいものなどないということです。私たちはみな巨人の肩に乗っているとする考え方で、オープンソースに親しんでいるエンジニアの皆さんは、こうした考えに共感するかもしれません。

以下の篠塚氏は、Relux(社名はLoco Partners)の創業者でKDDIへのイグジット経験のある起業家です。

パクられた!と言っているサービスが、実は米国発祥の日本版ということもあったりするのが現実かもしれません。

思想とエグゼキューションが大事

思想とエグゼキューションが大事なので一時的に丸パクリされても最終的に先を走っている人間、それをつくっているチームが勝てるという意見もたくさんありました。

創業したアドテクスタートアップのScaleOutKDDIへ売却したイグジット経験もあるエンジニア起業家の山崎大輔氏は以下のようにツイートしています。

以下、起業家、投資家、スタートアップのプロダクト系の方々のツイートを中心にご紹介します。

懐疑論や現実派の意見も

一方で、以下のご意見は傾聴に値するなと思いました。思想なんかで本当に守れるのか、という懐疑論、あるいは冷徹な現場感かもしれません。

私の知人のex-GooglerでAppLovinの日本法人立ち上げをやった後に、Smartly.ioの日本第1号社員、エンジェル投資家とも活躍している坂本達夫氏は、Facebook上で以下のようにコメントしてくれました。

ネットワークの外部性など障壁が大事

コピーできない何か(思想やチーム)がある、という抽象的な言い方ではなく、具体的に指摘するツイートも見られました。これはむしろ最初の記事で書き忘れたというべきことですが、コミュニティーやプラットフォームに生まれるネットワーク外部性をつくれ、というのは基本論点です。

法的措置は取れるのか?

法律の専門家の方々のツイートが興味深いところです。やはり、現実的には著作権などで防御するのは難しそうです。まずは問題の本質をつくツイートから。

画面構成は著作権で保護されるとは思います。著作権は当然、事前申請や権利化の処理など不要です。

でも、現実問題どうでしょうか?

パクっても失敗する

パクったところで、しょせん二番煎じ。永遠にマーケットリーダーにはなれないよ、という視点もあります。

最後の佐々木氏の指摘する丸パクリですが、結局のところ、その競合は2番手を走っていたもののサービス品質が悪く、1年ほどでサービスを閉じたそうです。

最後に勝ったものが本物という起業家の覚悟

さて、最後に起業家たちの「やりきる覚悟」が垣間見えるツイートをいくつかご紹介して記事を終わりにしたいと思います。

SNSとしては後発だったFacebookが、次々と他のSNSの機能を取り入れて圧倒的勝者になった、という例を、私たちは肝に銘じるべきなのかもしれません。

企業文化の構築競合
西村 賢

西村 賢

Partner, Chief Editor @ Coral Capital

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