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チームの成長と育成のために、外部のパートナーを活用しよう

本ブログはニューヨークのベンチャーキャピタルUnion Square Venturesでパートナーを務める、Fred Wilson(フレッド・ウィルソン)氏のブログ「AVC」のMBA Mondaysというシリーズの投稿を翻訳したものです。今回はこれまで数週に渡ってご紹介してきた、人材に関するシリーズ第6弾「チームの成長と育成のために、パートナーを活用しよう(原文:Leveraging Your Partners To Grow And Develop Your Team)」についてご紹介します。

これまでのコンテンツは下記よりご覧いただけます。


今回は、自分が少なからずよく知っている話題について書きたいと思います。それは、自分のチームの成長と育成のためにパートナーを活用することです。

「パートナー」という場合、ここではあなたの投資家を中心にした話とさせていただきます。私自身が投資家、つまりVC(ベンチャーキャピタリスト)だからです。このアドバイスのほとんどは、アドバイザー、取締役、コンサルタントといったその他のパートナーに関しても同様に活用できると思います。

お金を出す投資家はたくさんいます。ですが、チームを作り上げたり管理したりするのを助けてくれる投資家はそんなにいません。 投資家というのは誰にでも選べるものではありませんが、もし選べるのだとしたら、ぜひ後者ができる投資家を選んでください。

最高の投資家、つまり十分長いあいだ投資分野に力を注ぎ高い評判を持つ投資家は、長年にわたって仕事を共にしてきた人たちのネットワークを広く持っています。そうした投資家のネットワークには、投資家自身が一緒に働きたい人、その投資家と一緒に働きたいと思っている人たちも含まれることになるのです。投資家は自分のネットワークと自分の投資先企業の取り持ち役を務めることができますし、実際にそれをやっているのです。USVのパートナーは「リクルーター」の役割と見なされる業務に少なくとも25%の時間を費やしていると思いますが、もっと多くの時間を費やしてもいいのではと思います。投資パフォーマンスにプラスの影響を与える方法として、これより良い方法を私は知りません。

ただ、すべての投資先企業が投資家のリクルーターとしての役割から同等の利益を得られるわけではありません。人生のあらゆることがそうであるように、きしむ車輪は油をさしてもらえる、つまり、目立ちたがり屋が成功することになります。我々投資家はすべての投資先を平等に愛していますが、私たちの時間や配慮を必要とし求める起業家もいれば、そうでない起業家もいます。求めた者勝ちです。他の者も得るものはありますが、求めた者ほどではありません。そこで重要なルール#1は、投資家にチームの成長と育成の支援を要求すべし、です。 結果を求め、結果を期待し、結果を得るのです。

ルール#2は、自分が何を求めているか非常に具体的に説明し、ちょっとしたお願いを少しずつ頻繁に行うことで手助けを求めるべし、です。私が積極的に関わっている投資先の1社は、具体的なお願いが非常に上手で、毎週3つのお願いが書かかれたメールを送ってきます。3つを超えることはありません。私の方でも毎週3つなら応じられます。対処できないのは、大きなお願いとともに時折送られてくる、結局何を求めているのかわからない漠然とした要請です。

ルール#3は、投資家と積極的に連絡を取り合うべし、です。あなたが何を求めているのか、何を求めていないのかを投資家がしっかり把握していることが大切です。自分の投資先に候補者の履歴書を手当たり次第に送り付ける投資家を私はたくさん知っていますが、これは意味がありません。あなたが積極的に募っている職種を投資家が把握していることが大切です。そしてあなたがオポチュニスティック(機会主義的)に募集している役割を投資家に教えてあげてください。そして最も大事なのが、あなたが探しているもの、そしてなぜそれを探しているかを投資家がしっかり把握するようにすることです。履歴書スパムを受信したら、無視して削除するのではなく、それがなぜ役に立たなかったのかについて丁重ながらはっきりとした返事を返してあげましょう。

ルール#4は、投資家を採用プロセスに選択的に参加させるべし、です。 投資家が助けてくれそうなときは、彼らを利用しましょう。大事な志願者の決定に利用しましょう。特に重要な採用についてセカンドオピニオン、サードオピニオンを得るのに利用しましょう。投資家に雇用決定権を与えるのではなく、信頼できるアドバイザーとして関与させましょう。Gotham Galがよく言うように、「与えれば得られる」です。 役割や関与感を与えてあげれば、助けを得られることになるのです。

ルール#5は、投資家をチームに触れさせるべし、です。投資家に自社の文化やチームの構成を感じてもらいましょう。 最も華やかな、最高の「放送時間」であなたの投資家を紹介してあげましょう。従業員からも投資家からも喜ばれるでしょう。私自身、社員が全員集まる会議で話したり、チームと昼食を共にしたり、投資先数社とペイントボールをプレーしたりするのに呼ばれるのが大好きです。リテンションに役立ちますし、チームに適した採用候補者は誰なのかということについて、もっとはっきりとした考えが得られます。会社をもっといろいろな方法で助けることができますし、そして何より、自分がやっていることについて満足感が得られます。

こういったことにはすべて限界があります。投資家を自社に関わらせすぎてはいけません。あなた自身とあなたのチームが会社を運営しなければなりませんし、アドバイスや援助やお手伝いと、シャドウマネジメント(影の経営)の役割との間に明確な一線を画すことが大事です。あなたの投資家があなたの会社の経営陣会議を運営するようになったら、一線を超えたとわかります。これは好ましい状況ではありません。

多くの起業家が、タックルを腕で防ぐように投資家の関与から過度に身を守ろうとしてしまっています。これも間違いです。すべてを自分一人でできるわけではないのですから。 あなたの投資家は助けになるのです。投資家は3万フィートの高さから仕事をしている人たちです。なので、あなたにとって重要な市場について、あなたよりも多くのことが見えるのです。人材の市場についても同様です。ですから、人材獲得戦争において投資家を活用し、賢く使いましょう。 そうすれば、それが実を結ぶのが目に見えて分かるようになるでしょう。

AVC

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